今回はダイビング時における、酔い止めや船酔い対策についてです。
これは体の問題ですので、上級者でも酔いやすいという人は沢山います。
始めたばかりの頃は分からない事ばかりで
只々 酔って辛い思いをした経験があるダイバーは沢山います。
初心者でも全く酔わない方もいらっしゃいますが
経験者がどのように対策を立てているのか
次回に潜る際の参考になれば幸いです。
酔い止めについて
・医療機関に相談する
内耳の三半規管に関係する為、耳鼻科で酔い止め薬を処方してもらう方が一定数います。
使い方や注意点などを専門家から聞けるので安心感もあります。
・市販薬などを使う
ドラッグストアなどで一般的に買える
「トラベルミン」や「アネロン」などが有名ですが
よく効くと言われるアネロンを使う方が特に多いです。
ベテランダイバーでも酔い止めを欠かさないという人は
大体これですね。
ちなみにアネロンとはこのような薬です。
水中に潜るという環境では、薬を使う事の安全性が立証されていませんので
強く勧める事はありませんが、ひどく酔ってしまう人には推奨しています。
酔って動けなくなってる人と、船の上で笑って話してる人では
同一人物とは思えない、天地ほどの差がある人を何人も見てきてますので。
市販薬は自己判断で服用する事になりますので、以下の事にお気を付け下さい。
アネロンの場合=禁止事項に15歳未満、風邪薬などと合わせて服用、車の運転などがあります。
潜水中も窒素の管理や圧力の変化に注意し
深くや長く潜りすぎないなど、安全の為に一段厳しめの設定を
してもらうといいと思います。
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ダイビング前に用意しておこうという場合はこちらからどうぞ。
酔うかどうか分からないという人は、とりあえず持っておいた方が
いいと思います。
酔ってからでも効果があるので
アネロンはとりあえず、予備で持っておいて
酔いそうになったら飲むという方も多くいます。
船酔い対策について
ではボート乗船にあたって、気をつけたい事を挙げていきます。
乗船前
〇 食事は軽めに取っておき、空腹・満腹を避ける。
〇 酔い止めを飲む場合は、乗船30分前までに。
(余裕があれば1時間以上前に。)
〇 柑橘類や揚げ物などの油分の多いものや
胃もたれしそうなものや独特な臭いのするもの
などを避ける(にんにく・納豆・コーヒーなど)
乗船してから
〇 乗船中は排気ガスのかからない場所にいる。
〇 真下をなるべく向かないようにする。
(マスクの曇り止め・フィンの装着・器材の脱着の時など特に)
〇 首元が苦しいと酔いやすいので、背中のファスナーは極力開けておきます。
海から上がってからも、早めに開けておきましょう。
〇 眠れる場合は、寝て過ごす。
〇 自分の好きな物を食べたり、話したり音楽を聞いたり
自分なりに楽しい事をして過ごす。
エントリー後
〇 早めにENし、速やかに潜降する。
(船の上や水面に長くいないようにする。)
〇 海草などユラユラしている物を見ない。
〇 安全停止中など、浅い水深ほど揺れるので
出来る範囲で水深調節する。
〇 EXは最後の方に上がり、船上で揺られる時間を少なくします。
(吐いてしまいそうな場合は、最初に上がって逆サイドで吐くと色々と楽です。)
エントリー準備について
船は停まっている時が一番揺れるので
この時をどう乗り切るかが一つのポイントになります。
急ぐ事ではないですが、ポイント到着後は
さっと海に入ってしまうのが、酔いにくく
とても有効です。
ポイントに近づいてくると、減速し停泊の準備に入るので
停まってしまう前に、準備をある程度済ませておくのがいいです。
器材のセッティングの際に、軽器材やウェイトも
まとめておくようにしましょう。
(器材が散らばっていると、探している間に酔います。)
ポイントが近い場合は、曇り止めを済ませ
グローブ・ブーツ・フィンなどは装着しておくと楽です。
エントリーOKの合図が出る頃には
タンクも背負って準備を終わらせておきます。
マスクやフィンの装着は、下を向かず見ないで出来るようになりましょう。
タンクを背負い、BCのカマーバンドやバックルなどをはめる時も
見ないでサッと出来るようになると安心です。
(バディにやってもらうのもお勧めです。)
1回 意識して練習してみるだけで、全然違いますので慣れない内は
是非試してみて下さい。
酔いやすい方は、準備に時間がかかり出遅れてしまう傾向があります。
ここでの作業時間を短縮する事は、とても船酔い対策になりますので
次回に少しでも役立てば何よりです。
ただダイビングスタイルや、船の構造によって違ってくるので
ツアーの際はお気軽にご相談下さい。
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