ウェットスーツについて

この器材は体の保温と保護を目的とした器材です。

水は空気中より25倍早く体温を奪うと言われていますので
体にぴったりと密着する、ゴム製のスーツを着る事で
体の冷えを軽減し≪保温効果≫を得る事ができます。

そしてクラゲやサンゴなど、水中に沢山いる危険生物から
身を守る≪保護の効果≫があります。
また日焼けからも肌を守ります。

ダイビングに行く際は、よく水温を気にして、どういうスーツで行くか
選択しがちですが、ダイビングする場所の気温や水温
天気や風の強さや施設など、体感温度を考慮して選べればベストです。

神奈川や伊豆など日帰りツアーで行くところは
ウェットスーツに、
インナーがあった方が便利な時期が長いので
種類やタイプについて次に紹介していきます。

特徴 その1・・・厚さや重ね着によって保温性や浮力が変化

ウェットスーツの種類

ダイビング中に寒い思いをせず快適に潜る為には
環境に合わせたスーツが必要になります。
一般的なのがフルスーツで、生地厚5mmのタイプで
他にも3mm・6.5mmなど種類があります。

ウェットスーツの保温性について

ウェットスーツには、上の画像のように形状や生地など種類が多く
重ね着したり分厚い生地のスーツを着るほど、保温性が高くなります。

ファスナーの数や、サイズが大きいなど
自分の体のサイズとずれている場合は
その分だけ保温性が下がります。

ウェットスーツの重ね着スタイルは保温効果大

ウェットスーツは手首・足首・首の、端っこの部分の隙間と
ファスナーの部分から、スーツ内に水が入ってきます。

この浸水に冷たさを感じるのですが、重ね着をする事で
この水が入る隙間を埋めることが出来ます。

長袖・長ズボンタイプのフルスーツで潜る場合も
中にフードベストをたった1枚、重ねて着こむ事で
体感温度ではっきり分かるほど、保温効果がアップます。

冬でもウェットスーツで潜っている人達は
ロクハンダブルと言われる、6.5mmのロングジョンと
6.5mmのフード付きボレロのツーピースという
重ね着スタイルで潜っている事が多いです。

ウェットスーツの浮力について

水に浮く素材のゴム生地で出来ているため
着込んだ分だけスーツ自体の浮力が大きくなり
必要なウェイトの量が変わります。

ウェットスーツのタイプに合わせて
ちょうどいいウェイトの重さに調節する必要があります。

特徴 その2・・・水圧の変化によって保温性や浮力も変化

ウェットスーツ生地の作りについて
ダイビング用のウェットスーツは、激しく動かないことや
30mなど深い海に潜って行く事を想定して作られていて
厚みのある丈夫なゴム素材で出来ているので
他のマリンスポーツに比べて分厚く硬めです。

そのため、サーフィンなど激しく動くマリンスポーツの
ウェットスーツと比べると、動きにくいです。

しかし潜って行くにあたって、水圧が増してくると
ウェットスーツ生地が、水圧につぶされて薄くなっていき
その分だけ保温性と浮力が減少していきます

※ 浅い水深に戻れば、減少した浮力と保温性も戻ります。

状況に合わせて、インナーやアウターを組み合わせて
快適で楽しいダイビングにしましょう。

使用上の注意点

ウェットスーツの耐久性や傷む原因

ゴム製品ですので、岩やサンゴなど角の尖った部分に弱く
ぶつかったり、こすれたりすると、切れたり剥がれたり削れたりするので
着底する時や、流れのある所ではぶつかりやすいので注意しましょう。

ファスナーを締める時は、引っぱって締めるので
近辺の生地が傷みやすいです。
ファスナーの根元を押さえて引っぱるか、バディに締めてもらうと長持ちします。

着方や脱ぎ方や保管方法などで耐久性などが変わってきます。
実習を通して正しい方法を身に付けて行きましょう。

ウェットスーツの重さや変化

ウェットスーツは、乾いた状態と濡れた状態で重さが変わります。

5mmのフルスーツで、約2kgくらいです。
3mmのフードベストで、約500gくらいです。

濡れた状態だと、2倍位の重さに変わります。

運搬時や飛行機・船に乗る際の重量に関わってきます。

スクーバダイビングにおいては、ウェットスーツを着るから
ウェイトが必要になります。
こちらに適正ウェイトについて説明していますので良ければご覧下さい。

デザインに一番気を使ってしまう器材ですが、本来の目的である
保温性と保護を第一に考えて実用性の高いウェットスーツを推奨しています。
ファンダイブツアーでも気になる方はお気軽にお尋ね下さい。

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