ダイブコンピューターについて

この器材は減圧症を予防する為の器材です。

その時に潜っている水深や、そこで安全に滞在できる限界時間を
水中でリアルタイムに確認することで、減圧障害や潜水病と言われる
危険性から身を守ることが出来ます。

昔はダイブテーブルという、アナログの計算表を使って
体内にたまる窒素を計算して、減圧症予防に役立てていましたが
今ではダイブコンピューターを身に着けることで
水中でも陸上でも、その場で簡単に
減圧症予防の画面を確認できるようになりました。

ダイブコンピューターを知るには、無限圧限界時間や
残留窒素について知っておく必要があります。

無限圧限界時間とは、その水深にとどまっていられる時間

その時間内に、浅い水深に移動しなければいけません。

残留窒素とは、ダイビング後にまだ体に残っている窒素の事です。
残留窒素時間は、体内に残った窒素が全部抜け切るまでの時間です。

・水深によって圧力が変わるため、深く潜るほど無限圧限界時間は短くなります。
その逆に、浅い水深に戻ると、無限圧限界時間も戻るように
増えていく傾向があります。

・水中では常にダイブコンピューターに表示されていますが
絶対的なものではなく、安全のためその範囲内で潜るようにしましょう。

※ これはダイブコンピューターの表示を守っても
減圧症を100%防げるものではなく、安全のために余裕を持った
ダイビングが推奨されている為です。
(無限圧限界時間内でも、ギリギリまで潜っているのは危険性があります。)

特徴 その1・・・水中に入ると自動でダイビングモードに変わる

ダイブコンのダイブモード画面です
(左:TUSA IQ1204 右:AQUALUNG i100 画像提供)

普段は時計として機能し、水中に潜ると自動でダイブモードに切り替わり
水中での圧力や、圧縮空気の管理など常に安全確認を
行えるようになっています。

危険性が高まった時など、点滅表示が出たり
警告音が出るようになっています。

またバックライトや蓄光システムにより、夜の海や海底洞窟など
暗い場所でも確認できるようになっています。

特徴 その2・・・水陸共に体内に溜まった窒素の管理ができる

水中に潜ると圧力の関係で体内に窒素が溜まります。
水中にいる時は、自動的にダイブモードの画面で
無限圧限界時間を確認できます。

水面休息モードの画面です。

陸上に上がってきた後は、水面休息と言って時計モードに戻っています。
ですが体内にはダイビングによる、残留窒素がありますので
その表示画面には、「残留窒素時間」が表示されています。

水面休息時間は、前回のダイビング後からの経過時間です。

飛行機搭乗禁止マークが出ている間は、飛行機に乗ってはいけない警告になります。

特徴 その3・・・マルチレベルダイビングが可能

以前使われていた、アナログ表のダイブテーブルでは
体内に溜まる窒素の計算は、同じ水深をずっと潜っている分しか
計算できませんした。

ですが今のダイブコンピューターでは、潜っている水深が変わっても
その都度 再計算され、自動的にその水深での無限圧限界時間が表示されなます。

2回目のダイビングに行く時の潜水計画や休憩時間の管理から
ダイビング後にデータを確認したりなど、安全の為の機能が
色々と表示されるようになっています。

特徴 その4・・・警告が出る

浮上速度警告画面です

ダイブコンピューターの画面を常に見ているわけではないので
表示画面と併せて、警告音が出る時があります。

警告が出る場面は主に、主に2つで「浮上速度」と
「無限圧限界時間」の限界時間が迫っている・もしくはオーバーです。

タイプの紹介

ダイブコンピューターのタイプ

基本的に必要な機能はすべてのタイプに付いています。
ウォッチタイプ・・・もっとも多く使われているタイプで腕時計に一番近いコンパクトタイプです。

リストタイプ・・・画面が大きく見やすいタイプです。

ゲージタイプ・・・腕時計タイプと違い、レギュレーターに組み込まれているので付け忘れがないです。

使用上の注意点

安全を保証する訳ではなく、表示されている時間内なら大丈夫と
過信しやすい為、少し余裕を持った使い方をしましょう。
長い時間潜りすぎる・深い水深に潜りすぎるなどが特に注意です。

無限圧範囲内でも、安全停止は毎回行うようにしましょう。

無限圧限界時間を超えると、《DECO》表示が出て減圧停止が必要になります。
減圧停止表示画面です
表示画面に出ている減圧停止時間の間は、3~5mでの減圧停止を必ず行うようにします。

5m位の浅場に戻ってきた時に、無限圧限界時間が最大に
戻る場合がありますが、実際には程々で上がるようにして下さい。

これについては、M値やハーフタイムについて説明している
ページがありますので、こちらを良ければご参考下さい。

ダイブコンピューターを使って、安全に潜れるようになる為の知識を
学科講習でやっています。
安全の為にとても重要な器材ですので、自分でコントロールできるよう
学科と実習と合わせて身に付けて行きましょう。

学科講習でも中心部の内容になっています。
この器材を正しく使って安全な潜り方を身に付ける事がとても重要と考えています。

ファンダイブツアーでも使い方や表示の意味など
忘れてしまった場合はお気軽にお尋ね下さい。

横浜のダイビングスクール Dive ColorS

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