BCジャケットについて

この器材は浮力を調節するための器材です。
セッティングする時は、タンクに取り付けるため
BCジャケットを着る事で、タンクを背負うことも出来ます。

ちなみにBCとは、浮力調整を意味する
ボヤンシーコントロール(Buoyancy Control)の略になります。

BCを使う大切な理由は2つあります。

理由 その1・・・水深何mでも浮力コントロールが可能

スクーバダイビングは水面から水深39mまで様々な水深に行く事が出来ます。

水深により水圧の影響が変化する為、ダイバー自身の浮力が変化しますが
BCジャケットを使用する事で、どの水深でも適切な浮力に調節することが出来ます。

これが出来ることで、楽で安全に水中を泳ぐ事が出来るようになります。

理由 その2・・・水面で浮力確保が可能

ダイビングするほとんどの海域では、足がつかない深さがあります。

その為、安全に水面に浮いていられるというのはとても大切です。
簡単な事ですが、命を守る非常に重要な必須事項になります。

ダイビング事故は水面で起こる割合が高いです。
溺れたりしないよう、即座にBCジャケットに空気を入れれるようにしましょう。

パニックになると出来なくなりますので
絶対に訓練しておくことをお勧めします。

BCジャケットのタイプ

BCジャケットには主に3種類のタイプがあります。
BCジャケットの種類

ジャケットタイプ・・・ジャケット全体に空気が入り、浮力に余裕があり
フィット感やバランスにおいて定評のあるタイプです。
体の真ん中に来るバックル部分でのみ調節が可能です。

フロントアジャスタブルタイプ・・・前面でサイズの調節がしやすいため
脱着がしやすくウェットスーツでもドライスーツでもオールランドに
対応しやすいスタンダードタイプです。

バックフロートタイプ・・・背中の部分にだけ空気が入る為
空気を入れた時の締め付け感が少なく、水平の姿勢になりやすい反面
垂直の姿勢になりにくい場合があります。

共通する特徴 インフレーター・過膨張防止弁

BCの特徴として、全ての種類に「インフレーター」という
浮力調節の操作をする部分があります。

インフレーターホースという左肩から伸びているホースの先端に
給気ボタン・排気ボタン》があるので、これを使ってBCジャケットの中に
空気を入れたり抜いたりして、浮力をコントロールします。

もしくは、口で吹き込むことも出来ます。
(※ 一部インフレーターホースのない物もあります。)

インフレーターホースの根元には、過膨張防止弁があります。
これがある事により、空気を入れすぎた場合でも
これ以上入らない、余分な分だけ抜けていきます。

(映像:沖縄県教育委員会OPEN EV様)

使用上の注意点

空気の入れ方・空気の抜き方をしっかり把握し
事前にやり方をチェックしておきましょう。

注意点の多くは排気のやり方になります。
空気を抜く時には上体を起こすなど、抜けやすい体勢になりましょう。

BCのタイプにより、空気を抜く時のやり方が何通りかあります。
使いやすい方法から覚えていきましょう!
・インフレーターホースを上にあげて、排気ボタンを押して排気する
・インフレーターホースを引っ張って排気弁を作動させる
・ダンプバルブを使って排気する 等

安全なダイビングを行うために非常に重要な器材となっています。
中性浮力の取り方は重要部分ですので、講習時には使い方を
しっかり使いかたを覚えましょう。

中性浮力のとり方は OWD 海洋実習 のページで紹介していますので是非ご参考下さい。

ファンダイビングツアーでも心配な方・上達を目指したい方はお気軽にお尋ね下さい。

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